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OHSAS 18001 労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS 18001

OHSAS 18001(労働安全衛生マネジメントシステムー仕様)の認証を開始いたしました

OHSAS18001(労働安全衛生マネジメントシステム)の認証を開始いたしましたOHSAS 18001は、1999年に発行された労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の国際規格です。
JHIA-MSセンターでは、OHSAS18001の認証を開始いたしました。

OHSAS18001は、労働安全衛生に対するマネジメントシステムの規格であることから、労働安全衛生に係るリスク管理に視点を置いています。
リスク管理を徹底することにより、安全の確保、労働環境の向上、労働者一人一人の士気向上、企業イメージの向上、さらに、大事故発生時などにおいては、組織内での責任の所在を明確にすることで迅速な対応ができ、企業への負荷・損失を最小限にとどめることが可能であると言えます。

OHSAS18001の認証に関するお問い合わせ

TEL:03-3400-6311
FAX:03-3400-6312

OHSAS18001の認証についてのご相談、お申込みなどお気軽にご連絡ください。



1 OHSAS 18001 労働安全衛生マネジメントシステムとは

OHSAS18001 労働安全衛生マネジメントシステムとは労働安全衛生に関するマネジメントシステム(OHSHS)に関する規格です。
具体的には、リスクアセスメントという概念を念頭に置き、PDCAサイクルのもと、事後的活動ではなく災害発生の未然防止に重点を置いたマネジメントシステムであるといえます。

OHSAS18001は、もともと1996年にイギリス規格協会が発行したBS8800規格を原型として、世界約30カ国のBSI(英国)、NSAI(アイルランド)、SA(豪州)、DNV、BVQIなど複数の審査機関、標準団体等から形成された国際コンソーシアムによって1999年に発行されました。
さらに、2000年には、OHSAS18001のガイドラインとなるOHSAS18002:2000(OHSAS18001実施のための指針)が発行されました。

また他の規格と比べてみると、ISO14001とは、PDCAサイクルの中で継続的改善を求めるという点、さらに、規格の構造もほぼ同じであるといった共通点もあり、ISO9001やISO14001を既に導入している組織には比較的導入しやすい規格と言えます。
また、マネジメントシステム規格の両立性が高く、ISO14001とOHSAS18001を統合したマネジメントシステムの構築・運用や、認証審査も受審しやすくなっています。



2 OHSAS 18001が今なぜ必要か?

労働安全衛生については、労働災害の防止のための危害防止基準の確立と責任体制の明確化及び自主的活動の促進により職場における労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成することを目的とした労働安全衛生法を順守することで事故が発生しないように、組織(企業)は“安全第一”や“災害ゼロ”をスローガンに定め、これを目指したしくみづくりに取り組んでいます。

このような中、「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針の改正(厚生労働省告示113号)」が2006年3月10日に行われ、この指針の改正において、厚生労働省労働局長は、組織の事業活動における危険性又は有害性を特定し、リスクの見積もり及びリスクを低減させる処置を組織的かつ体系的に実施するマネジメントシステムの普及、促進により労働安全衛生の水準を高めることの通達を都道府県労働局長宛てに出しています。これを受けてそれぞれの企業においては、労働安全衛生の管理水準の向上に向けて、マネジメントシステムの導入による自主的取組みが重要になってきています。

ここでA社とB社をのぞいてみましょう。
従来、労働安全衛生については、各企業が独自の取り組みを行ってきました。

同じように「安全第一」を謳っている組織でも、A社とB社ではその取り組み基準や内容は異なります。
OHSAS 18001:2007が今なぜ必要か?
例えば、A社では、ヒヤリハットを含む小さな事故でさえ起きてはいけない、という方針。全社を挙げて共通認識を持つべく最高経営者主導のもと、予防的活動を行っています。
一方、B社では、安全を心掛けることは当然だが、方針としてはどんな事故が起こるかわからないから事故が起きてから適切に対処しよう−。

これらの違いは、当然のことながらそこで働く労働者一人一人の安全管理に対する意識にも違いを生じさせます。
その意識の違いは、毎日の積み重ねで蓄積されていくのです。
そして、これらは重大事故などの緊急事態が生じたとき、顕著なものとなってあらわれるのです。


● リスク管理の甘さ。
● 本来、避けられたであろう多くの労働者の負傷、生産の遅れや中止などの様々な事象。

どれも起きてしまってからでは、取り返しのつかないものばかりです。B社のような事後対応だけでは弁解の余地がありません。

さらに、企業そのものの緊急時の対応にも差が現れます。
緊急時の対応の早さが、企業イメージを大きく左右しかねないことは言うまでもありません。
迅速かつ適切な対応ができないと、企業イメージにも大きく影響し、その後の企業の業績にも大きな打撃を受けることになります。

このような負の連鎖を引き起こさないよう1999年、OHSAS18001が誕生したのです。




3 OHSAS18001導入に伴う組織の変化

この規格の導入ポイントは、経営トップの労働安全衛生方針の下で良好な職場環境を築き、職場内の災害や疾病の発生源となる災害や疾病リスクを特定・評価し、そのリスクの改善目標を定めて活動していくことで、災害や疾病に係るリスクを低減し継続的に改善を進めていくことです。
このOHSMSの導入により次のようなことが期待できます。

(1) 改善目標を明確にすることによる従業員の改善意識の向上

労働者一人一人のリスク管理に対する認識の強化

マネジメントシステムという形で導入することにより、PDCAサイクルのもと継続的改善が図られ、労働者一人一人の労働安全衛生全般に対する意識の潜在的強化につながり、ヒヤリハットから大きな事故まで様々なリスクの低減が期待できます。



(2) より安全で良好な職場環境を構築することによる生産性の向上

安心して働ける職場環境の形成

全社的にOHSAS18001という国際的に通用する規格に取り組むことで、労働者にとっても労働安全衛生、リスク管理といったものが明確かつ理解しやすいものとなり、労働環境の向上及び労働者の士気向上が図れ、生産性の向上が期待できます。



(3) 労働災害や疾病による生産コストの負担の軽減

リスクを除去又は最小限に抑えるトップダウンによる全社的な推進体制の整備を前提とし、また、事後に是正処置を講じるのではなく、予防の観点から捉えた災害の未然発生防止を図るための労働安全衛生マネジメントシステム。
この導入により、あらかじめ責任の所在が明確なところとなり、大事故が発生した時、迅速な対応が図れます。
その結果、労働者だけでなく組織そのもののリスクを除去又は最小限に抑えることが可能となり、その結果、生産コストの負担の軽減につながります。


(4) 継続的な改善による企業価値の向上


OHSAS18001の導入を通して一過性ではなく、PDCAサイクルのもと継続的な改善が図られることにより、労働者一人一人のリスク管理に対する意識が定着します。
それにより、労働者だけでなく、おのずと、来訪者など外部にもそれを意識づけることができ、企業価値の向上につながります。



(5) 社会的信頼性の向上(企業競争力の強化)

社会的信頼性の向上(企業競争力の強化)国際的に認知されているOHSAS18001に基づくリスク管理を推進することにより、組織の内部に止まらず、海外の行政機関や取引先などといった組織の外部に対しても信頼性の向上が図れます。
また、第三者である私たちJHIAのような認証機関が、労働安全衛生マネジメントシステムの審査、認証を行うことで客観性が生まれ、社会的信頼性がより高まります。





4 ISO9001及びISO14001との関係

OHSAS18001は、当初よりISO規格化を念頭に置いていることから、ISO9001及びISO14001を意識して作成されました。
このことから、現段階でISO規格化こそされていないものの、ISO9001及びISO14001との整合性が図られています。
特に、ISO14001とはその構造が似ており、既にISO14001を導入されている組織にとっては、導入しやすいものとなっています。また、ISO14001と同様、PDCAサイクルに従って継続的なリスク管理システムを構築することができます。
PDCAサイクル


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